2010年1月29日 (金)

真・恋姫無双A’s 第十八旬「公と私」

程昱の所から飛び出して一刻以上たった。

想像さえ出来ないような空中高速移動中の光樹と流琉。最初こそ未だ慣れない事を含めた色んな怖さが未だぬぐえずにいた彼女、大丈夫と言いはしたがそれでも怖いものは怖いのか光樹の体にしがみつくので精一杯だった。

だがここに来て少し慣れてくると見える事と感じる事が違ってくる、空の高さ、下を流れる広大な大地、城壁や山や崖から見る事もあるだろうその景色がもっと違って見えてくるようになってきた。こうなってくると先立つ物は恐怖よりも興味になってくる、できる範囲で見回す世界、それを言いたい相手が今側にいないが話せる相手は今いる・・・だが。

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2010年1月21日 (木)

真・恋姫無双A’s 第十七旬「天公将軍、仁王立ち」

それは日の出と共にやって来た。

「敵襲ー!」

その声と共に騒然の混乱が混在する中を走る一人の男が居た。

男は感じていた、禍々しい何かがこの城を取り囲んでいるという事を。それは走っている中脳裏に浮かんだ何かとは違った物だったがそれを確認するまでも無く男は走る。

街を抜けまだ閉じていなかった門を抜けた先にみたのは。

「これは・・・ひょっとして、いやそれにしては放つ気が面妖すぎる」

その目に映ったもの、それはさながら壁が迫ってくるように見える石兵の群れだった。

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2010年1月13日 (水)

真・恋姫無双A’s 第十六旬「前哨戦」

翌朝、攻撃の準備が整い開始するのを待つ状態の中、光樹は未だテントの中に居た。

それはその時より一刻前に端末から発せられたアラート音が原因だった。

その音でその場が一瞬騒然としてしまったがすぐ止まった事もあり光樹がその原因のために今も操作中だった。

「!」

そこに映されたのは石兵の反応だった、それも今までの比じゃないほどの量。そしてその場所を確認した光樹は飛び出してしまいそうだった。

発生地:平原付近 石兵の状況:城を囲むように布陣

数:二万

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2010年1月 5日 (火)

真・恋姫無双A’s第十五旬「この手に感じる物」

あれから数日間は敵の拠点に近づくたびに賊達との戦いが起きていた。

それでも精強な曹魏の兵の前に敵は無く翌日に敵拠点を襲撃出来る所まで近づく事が出来るようになっていた、その頃には石兵が現れる事は無く賊の群れのみが現れるようになっていた。

その只中に光樹はいた、あれ以降悪さを働く賊とは言え人を殺める日々を繰り返した光樹は自分の中に色濃く確かに浮かんでくる感情を日に日に強く感じる様になっていた。

その夜・・・。

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2009年12月 4日 (金)

真・恋姫無双A’s 第十四旬「超次元の黄天」

影の気配とロストロギア反応の只中にあるこの世界の三国時代、その力は別の所にも及んでいた。

それを象徴する現象がそれぞれの国の君主の下に報告される事が不思議では無くなりつつある中さまよう一人の人物が居た。

全身を黄色で覆う法衣に赤い杖を持つ術者、彼がたどり着いたのは平原だった。

「黄天の世は・・・やはり夢でしかなかったのだろうか?」

そんな事を呟きながら歩くその人物の名は・・・天公将軍、張角である。

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2009年11月18日 (水)

真・恋姫無双A’s 第十三旬「尊きは命か?」

純朴そうな女の子が心配そうにこっちを見ている。

目線は光樹にと言うよりは光樹が食べているものを注意しているというように見えていた。

「食べられるから気にせんでもええですよ」

「そうですか?でもお箸が進んでいないように思えましたので」

その先を話そうかと一瞬迷った光樹だったがこのままこの子を立ち往生させるのもどうかと思い話を進めることにした。

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2009年11月16日 (月)

真・恋姫無双A’s 第十二旬「特捜特例というライセンス」

任務が頓挫した後その局員は帰ってくることは無かった。

・・・いや、帰っては来たのだが正確には近くの他の次元世界で発見されたのだった。それも瀕死の重傷で。

戦力的に大きな開きがあっても多勢に無勢、しかも殺されないという意味から後先を考えない戦い方を前に彼は其処まで傷つき、結果的にははじき出されたと言っても間違いは無い形で発見されたのである。

瀕死にならないと出られない、そして任務達成のためにはどれだけになるか分からない位人を殺めないといけない。

その現実に管理局が下したのはこの任務に限り特例を設けそれを施行し、その上で任務を達成させるという物だった。

一つ、任務達成に支障をきたさない限り、その世界の倫理や道徳に従う事。

一つ、任務達成の妨げになる人物が現れた時、独自の判断で対処すること。
補足、場合によっては抹殺する事を許可し、その人数も極力減らす事を努力目標とすること。

一つ、その行為がその世界にとって正当防衛と認められるものである限りは不問とする。
補足、認められないと判断された場合はその時をもって即刻解雇とし、それまでに殺害した人数及び罪の対象となる全てを総合した刑を実刑として受ける事。

特捜特例法というそれを手に光樹はその世界に向かった。

でもそれは言い換えれば「合法的責任転嫁」としか言えない物でもあった。

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2009年11月14日 (土)

真・恋姫無双A’s第十一旬「多くを守るための・・・」

話は少し遡る。

7月1日に光樹に渡されるはずのこの案件が一度他の部署に回った事があるということを覚えているだろうか?

その時一度だけこの世界に任務を帯びてやってきた局員が存在した、任務のいち早い達成を考えた局員は単独行動の中任務を進めていく。

しかしそれはある一点の問題により頓挫してしまうのだった、それこそが光樹に改めてこの任務を任せる事になった理由となるのだが。

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2009年11月13日 (金)

真・恋姫無双A’s 第十旬「敵の敵は味方?」

平原を発ち5日後・・・。

程昱軍の前に現れたのは石兵の集団だった、当然の如く戦う光樹を前に攻撃に備える事はしても光樹と共闘する者が現れる事は無くその戦いは光樹一人で終わらせる事になった。

敵の質と量を考えれば当然の話ではあったのだが・・・・。

「む~ん」

程昱こと風だけはどこか腑に落ちないでいた。

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2009年11月 8日 (日)

真・恋姫無双A’s 第九旬「南皮南西部」

明後日、平原から移動を開始する部隊があった。

たなびく旗には「程」の文字、程昱が率いる部隊の中に光樹の存在があった。

馬が乗れなかったために地面から軽く浮いて滑るように移動するという傍から見れば面妖極まりない姿だったがそれでしかついていけなかったというのもあった。

(これが軍の進軍速度なんやなぁ)

普通に歩いていては追いつく事さえ出来ないほどの速さで動く軍団に驚きを隠せないでいる光樹がそこにいた。

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